あなたがまだ20代なら?

 あなたがまだ20代の社会人なら、若すぎて「経験者採用(社会人採用)」を受験できないケースもよくあります。それならば、一般の大卒程度試験での受験を検討してみるとよいでしょう。たとえば、首都圏の主要自治体(都県・政令市)を例にとると、多くの自治体で行政職・事務職の大卒程度採用試験の年齢要件は22~30歳(※入庁する年の4月1日現在の年齢)くらいです。相模原市のように35歳まで受験できる場合もあります。
 ただ、大卒程度試験でも従来型の試験は筆記試験のウェイトが高く、現職の社会人層が挑戦するとなると、それなりにたいへん。しかし、近年では従来型試験の他に、人物重視の選考を行う新しい方式の採用試験を並行して実施するケースが増えてきました。首都圏の主要自治体なら、千葉県や千葉市の「行政B」試験、さいたま市の「行政事務C」試験などがその例。こうした人物重視型の試験は筆記試験対策が不要で、現職社会人の方も受けやすい内容になっています。
 ちなみに、こうしたタイプの試験では年齢の上限も高め。首都圏の主要自治体を例にとれば、千葉県の行政Bは35歳まで、さいたま市の行政事務Cは34歳まで。(千葉市の行政Bに至っては、実質的に年齢制限が撤廃されています。)したがって、30代前半くらいの社会人の方なら、「経験者採用(社会人採用)」だけではなく、こうした人物重視型の大卒程度採用試験というオプションも存在することになります。